2017年3月20日月曜日


里の奥の斜面に、桜の老木が有ります。
日差しを考慮してか、根を深くはり反るように立っている
老木は季節が来ると、色あせた衣を脱ぎ捨て裸になる。
さらに季節が進むと体中に小さな芽を付ける。

そして体を隠すかのように花びらを咲かせる。
かなり無理をしているのか、血を少し練りこんだような淡い色の花びらで
足もとまでも埋め尽くす

それは、まるで、私はここ、俺は此処にいると誰かに叫んでいるかのように
私も、この部屋を出よう、そして、窓から桜の見える部屋へ

引っ越し、 してみませんか

売買担当 武山

0 件のコメント:

コメントを投稿